ワニとゾウのはなし-絶滅に瀕した動物たち- 長瀬健次郎氏講演

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5月13日(日)14:00~、すいはくでは天王寺動植物公園事務所(=天王寺動物園の正式な名称)の長瀬健次郎さんに、「ワニとゾウのはなし」をうかがいました。

ワニには、口先が丸みがあって性格が穏和な(でも肉食ですが)アリゲーター科のものと、口先が細くとがっていて凶暴なクロコダイル科のものがあります。
長瀬さんは、温帯にすむアリゲーター科のワニ、ヨウスコウワニの国内の戸籍係を担当しているそうです。名前のとおり揚子江(本流ではなく周辺)に棲息していて、全長1.5m、体重15kgぐらいの小型のワニで、冬眠するという特長があります。野生ではもう200頭ぐらいしかいないのだそうですが、昭和58年に中国に繁殖センターができ、いまではそこに10000頭ぐらいいるそうです。でも、簡単に自然に帰せない・・・(で、レストランのメニューにワニ料理がでてたりして)なかなか悩みは尽きないようです。

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現在天王寺動物園にいるゾウは、推定59歳(人間でいうと80歳以上)と高齢の春子と、万博を記念してインドからやってきた博子の2頭です。博子は、あの道路を歩いてきた一行とは関係なく、インド政府から贈られたもので、直接(もちろん道路も歩かず)園にやってきました(写真上)。長瀬さんも、日本に来て生まれたヒロバちゃんのことは覚えていらっしゃいました。でも、現在どうしているのかは、ご存じないそうです。

ところで、ゾウのなが~い鼻で一吸いすると、なんと10リットル(バケツ1杯分)・・・とても水道代がかかるんですって。

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天王寺動物園では、ZOO21というプロジェクトを推進していて、生態的展示-その動物が生息している環境にちかい状態で見ることができるように、施設を建て替えはじめています。こうした努力とともに、「旭山動物園効果」も手伝って、観客は増加、子どもとその父母、祖父母だけでなく、デートにもよく使われていて若い人も多くなったそうです。

ところで、長瀬さんの前にあるのが、「ワニの手」製のマゴノテ。爪がとんがっていて、掻くとちょっと痛そうでした・・・

(こぼら)

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