情報化時代の博物館 :6月1日ICU(国際基督教大学)講義レジュメ

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I 博物館と情報
1.梅棹忠夫と国立民族学博物館
博物館ではなく博情(報)館に
2.「情報産業論」1963:情報化時代を予言
文明社会の時系列化:農業→工業→情報
3.第三のメディア IT
広告費が、テレビ、新聞に次ぐ。
雑誌、ラジオは抜いた。

II 情報とは何か
1.こんにゃく情報
現代社会と情報:農業、工業の情報化
2.ブログ -新しい情報の可能性をさぐる
PR –public relationsの意味:ブログとホームページとのちがい
3.デジタルデバイド
情報伝達の世代差

III 吹田市立博物館での試み
1.その軌跡
データ
元ブログ「千里ニュータウンが博物館にやってきた」
開始 2005/10/4、1万 2006/3/26、2万 2006/5/1、3万 2006/6/8
日最高 2006/4/24 500+
*5月から300+が続く イベントと連動
「千里ニュータウン展をした吹田市立博物館を万博展でも小山修三館長と盛り上げるブログ」
何度か改名。検索エンジンにひっかかりやすくするため
開始 2006/6/12、1万 2006/10/1、2万 2006/12/26、3万 2007/3/1
4万 2007/4/21、5万 2007/5/21、6万 ?
(グラフ)
日最高 2007/5/13 662(doblog全国88位)、5/14 643(同80位)、5/21(同99位)
2.課題:入場者とどう連動させるか

(カンチョー)
*写真は、ナンをマチカネワニに見立てて講釈してるところ

◆学生のコメント◆
・集客ツールがブログなんて!と目から鱗の気分でした。
・非公式でマイナスのイメージが多いブログでしたが(注:彼らは、授業で繰り返し「インターネットソース」は使うなと言われているようです)、使い方、みせ方次第で、こんなに画期的な宣伝媒体になるのかと驚きました。
・ブログは、・・・(中略)・・・一般的には提供された情報の受け手という受動的な立場になりやすい来館者の人々が、簡単に自分の意見や感想あるいはつぶやき?などを発信できる、それをもって作り手、受け手双方の相互作用が起きるという点において、有効だなと思います。
・今まで見たHPには「学芸員」や「館長」の存在感がとても薄く、身近に感じることがありませんでした。小山先生のブログは、博物館自体とは直接関係ないような(個人的な)ことも色々と書いてあり、それによって「小山先生」、ひいては「吹田市立博物館」を身近な存在にすることに成功しているのだと思います。
・博物館・美術館のホームページには、ビジュアル的なスマートさが利用のしやすさより重視されているものがしばしばあり、不満に感じることが多いです。
・博物館に行かずとも、楽しめて身近に感じます。ただ、行かずとも楽しめるのはある意味不安な要素でもあります。
・名誉教授、というから堅い人を想像していたら、面白い大人で嬉しかったです。インターネットの情報は意図しない方向にすすみそうでアレルギーがあったのですが、お金もうけにうまく活用しなくちゃな、と思いました。
・自分で「カンチョー」と書いてしまうところが凄いと思いました。

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翌日(2007/6/2)、国際基督教大学湯浅八郎記念博物館において、
開館25周年記念シンポジウム「大学と博物館 - リベラル・アーツの中で」が開催されました。
こちらのようすは国際基督教大学湯浅八郎記念博物館HPで公開される予定です。

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