マクワウリ :あやしい栽培植物たち(その4)

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丹波・篠山のまちを歩いていたら八百屋にマクワウリがならんでいた。

入道雲が立ち上がるあつい夏の日、井戸水で冷やしてたべた、濃い黄色のヤツ。なんともたよりない甘さで、今はメロンにとってかわられ、冷やすのも電気冷蔵庫。

しかし、なつかしくてつい買ってしまいました。
両手にちょうど入る大きさ、1ケ200円。
そのかたわらには、かたちの悪いシマシマ模様のウリがあり、これは漬け物や塩もみにして食べるものだそうです、1ヶ100円。

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マクワウリに目がいったのは、なつかしさだけではなく、先日、新潟でのシンポジウムで話題になったからです。

9世紀に書かれた『延喜式』には、宮廷の台所に持ち込まれた野菜類のリストがあり、そこにマクワウリがちゃんとあがっているのです。

さらに、ウリ類は縄文時代の遺跡からけっこうたくさん発見されているので、わたしたちは6000年前からずっと食べつづけているのでしょうね。

(カンチョー)

上:篠山でカンチョーが買ったマクワウリ
下:延喜式に登場するヤサイ・・・画像を拡大してご覧ください。
五島淑子(山口大学教育学部)先生提供

 

コメント

  1. もぐら より:

    1988年の武田遺跡群の調査でもマクワウリの種が見つかっています。古代の住居跡です。何世紀だったかな。重なったツキの間の土からみつかりました。

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