オープニングセレモニーが はじまったよ

07EXPO70-わたしと万博-オープニングセレモニーより

画像カンチョーのあいさつ

この博物館では昨年、市民が企画運営する展覧会をおこないました。題材は「千里ニュータウン」でした。これが大成功をおさめましてマスコミをはじめ、学会まで注目する催しとなりました。
博物館の使命の一つは文化財を守ることです。有機質の文化財は光とかカビ、人の力による破損などが怖いのです。そのためには“人が来ないことがいちばいい”ということになります。現在この二律背反の命題に全国の博物館が苦しんでいます。
市民と実際にコラボしてみますと、市民の考えることは多種多様でいろんな意見が出てきます。「それらの意見を取り入れてどのような展覧会をするのか」ということが私たち(博物館)のやってきたことなのです。
その結果は館内にお入りになればわかることですが、はっきり申し上げて「しっちゃかめっちゃか」といいますか、今までの博物館の展示とはまったく違う、「博物館のプライドを捨てたものになっているのではないか」と恐れています。しかし、なかには「おもしろい」と言う人もいます。
「この博物館はこうなのだ」という考え方が、多様に展開していくことが、今後全国の博物館のモデルになっていくと思います。
この展覧会では、千里ニュータウン展から引き続いて、多くの市民委員の方々が、この半年間あまり、月に一回の会議を開き、問題が起こると緊急会議を開いてまとめる作業をするといった大きなエネルギーを注いでくださいました。
一昨日は、駐車場に届きました岡本太郎作の大きな看板、これを私たちは「リオちゃん」と愛称で呼んでますが、これは重さが1トンを超えるもので、(物好きな)市民委員は午前3時に起きて現場に4時に集まって運搬作業を見守ったのでした。
昨日は展示作業が終了したのが午前0時ころ、学芸員は1時過ぎに帰ったと報告を受けています。
いわば市民委員、学芸員がおおわらわの活躍をしてくれたのです。
このような市民パワーが「文化の輝くまち吹田」を作っていくのだと私は思っています。 “眠れる獅子だったこの博物館”を“市民と共に生きる博物館”にするために、市長をはじめとする行政の方々、市会議員の先生方、よろしくご支援をお願いします。
この展覧会の開催にようやく漕ぎつけたことを私は喜んでいます。ありがとうございました。

画像谷川・市民委員会委員長あいさつ

31名の市民委員会は、二人のアドバイザーを迎えて8ヶ月前からスタートしました。今朝、皆さまをトンネルの向こうで最初にお迎えしましたのが岡本太郎さんの作による看板でした。この万博展はある意味では、岡本太郎の精神、魂が打ち込まれているのだと思います。私たちは37年前に吹田の市民全員で暑く燃え上がったはずです。ニュータウンをはじめとして、大きな思い入れをもって万博と接しました。そして今残念ながらニュータウンは再生を叫ばれるくらい少し力をなくしました。
私たちはいまこれを思い起こしながら万博をもう一度検証したいということで集まってまいりました。
館長の言葉通りあくまでも市民の目線で私たちはこの展覧会と取り組んできました。プロではありませんので、いたるところに不備がございます。しかし「不備も市民の目線なのだ」とお許しをいただきまして、「このあつい思い入れを少しでも感じ取っていただけましたなら」と考えています。
これから見ていただく展示や数々のイベントは、必ず皆さまの心を打つであろう、何かのインパクトを与えてくれるだろうと期待しています。
一生懸命頑張っていただきました市民委員と、陰ながら応援してくださった博物館の学芸員あるいは市長をはじめとして応援してくださった吹田市の職員の方々、皆さまに厚く感謝しながら、これからの38日間、12月2日まで立派にやり遂げられるよう、皆さまの厚いご支援をお願いいたします。

画像阪口市長あいさつ

きょうはこのような秋空の下で、待ちに待った07EXPO70、万国博覧会展のオープニング式典が開かれることを心からお礼申し上げます。
昨年は千里ニュータウン展を開催しました。翌年の今年、またこのような形で万博展が開かれます。本当に夢のようでございます。と言いますのは昨年の千里ニュータウン展は新聞やテレビで報道されまして全国に発信できました素晴らしい展覧会でした。
戦前の吹田は「ビールと操車場のまち」と言われていましたが、戦後は「千里ニュータウンと万博のまち」と言われています。戦後の復興がおわって高度成長のときに吹田でニュータウンが建設され、その数年後に万国博覧会が開催されました。吹田市では年間一万人の人口が増え、十年間で十万人の人口が増え、一挙に30万都市になりました。
日本の戦後の歴史を物語るニュータウンと万博、これはほかでもない吹田の戦後のあゆみでございます。
そして市民の方々はニュータウンと万博に対しましては、非常な思い出と親近感、思い入れがあります。それをもう一度反芻(はんすう)する。そのような機会を与えてくださることに厚くお礼を申し上げます。
小山館長がおっしゃったようにこの博物館をどのように活性化していくのか。
私が日ごろ申し上げています市民協働という波がこの博物館にまで押し寄せて参りました。そして市民の方々が大勢参加していただきまして盛上げていただきました。行政だけではできないと思っています。
アメニティ江坂のカーニバルプラザの前にありました岡本太郎さんの作品である大きな看板がここに移設されました。株式会社サンリバーのご協力に心からお礼申し上げます。
この万博展が大きなインパクトでもって大阪に、また全国に届きますように期待し、皆さまのご努力に対し心から厚くお礼申し上げますとともに感謝いたします。

画像和田市議会議長あいさつ

このように多くの皆さまのご参加のもとに07EXPO70の開会セレモニーが開催されますことに心からお喜びを申し上げます。
すがすがしい秋空の下、館長さん、市長さんから力強いお話がございました。私たち市民の皆さんから選ばれています議員団も市民の皆さん方の目線に立って市民活動を発展させていきたいと考えています。
この展覧会が成功裏に開催されますことを心からご祈念申し上げます。
お聞きしますとこのボランティアの市民委員の中に市議会議員の数名の皆さんも一緒になって日夜活動なさっているとのことでございます。議員の仲間といたしましても心強く思いますとともに、市民の皆さんと、そして議員の仲間とともに吹田市の発展に向けて取り組んで参りたいと考えています。
この日を迎えるにあたりまして市民委員の皆さんご苦労さまでした。
心から厚く御礼申し上げます。
————————————

画像

カーニバルプラザにあった岡本太郎氏の作品を博物館に寄贈していただいたことに対して
株式会社サンリバー社長の井上亮二さんに市長から感謝状がおくられました。

感謝状

あなたは豊かな市民文化の振興を推進する
市政に理解を示され、格別のご奉仕により
岡本太郎作シンボル看板の寄贈をし、本市
文化行政の興隆に寄与されました。
よってここに深甚なる感謝の意を表します。

平成19年10月20日吹田市長阪口善雄

(おーぼら kattan)

コメント

  1. okkun より:

    団塊の婆さま、ほんとほんと!市民委員のご家族の方は、やさしくねぎらってあげていただきたいものでございます。…と同時に私は、またある市民委員の奥様が「もう、いい加減にしたら?」ってアキレ気味で言ったという台詞も名言だなと思います。
    「もう、いい加減にしたら?」…これ今回の万博展の裏キャッチですね。抜群に面白い!
    かく言う私もあまりの忙しさにスダレは吊りっぱなし扇風機は出しっぱなし風鈴は鳴りっぱなし、植え付けが遅れたひまわりと朝顔は今頃へろへろ咲いてるわ、コスモスの種はとうとう植えそこなってしまったしバタンQと倒れこんだフトンは先日までゴザと夏蒲団のまま…ああー、衣替えもまだだなあ…アロハをクリーニングに出さないと…。

  2. 団塊の婆 より:

    ちょっとー!ブログでここまでやる?

  3. アルミ より:

    バーさんは、そのはげしさに、喜びを持って驚いているのでしょうか、あるいは嘆いているのでしょうか?

タイトルとURLをコピーしました