バンコク動物園だより

仕事でタイへ行ってきました。1日だけバンコクで自由時間が取れましたので、さて、どこへ行こうか…?有名なお寺めぐりは前にも行ったことがあるので、前から気になっていた千里生まれのゾウHIROBAがひょっとしたらいるかも?と、バンコクで一番有名らしいDusit Zooへ行ってきました。動物園は博物館の一種なんですよね。

タイは王国。今も王室への敬愛はかなりしっかりしたものがあります。昔は王宮の庭園だった場所を庶民に開放したという成り立ちのようで、日本風に言うなら「恩賜動物園」ということになるでしょうか。大阪なら天王寺、東京なら上野と同じように、広い公園に隣接した都心のポケットのような場所です。

画像

●キリンとシマウマ!

…は特に珍しくもないけど、ひよけの屋根が面白いですね。

画像

●ゾウです!

タイだから動物園はゾウだらけ…ということはなく、数頭がのんびりいるだけでした(ゾウは北部タイにたくさんいるそうです)。HIROBAにゆかりのある説明がどこかに書いてないか探しましたが、まー何にもなかったですね。こちらもひよけの高い屋根に風通しのいい造りが南国風です。

画像

●中央の池では足こぎボートが大人気…

行ったのは月曜日だったのですが、タイは今が一番熱い季節で、学校も夏休み中のようです。(一年中夏やん…って感じですが、タイには、普通の夏と、真夏!があるようです。)昔の宝塚のように、動物園と言っても動物だけじゃなくて足こぎボートあり、ゲーム機あり、小さなコースターあり…のごちゃまぜコンセプトで、とてもなつかしく、くつろげる感じがしました。

画像

●は~い、よく見て描くのよ~

スケッチをしている子供たちと、引率の先生らしい大人が…。もうこのプラスチックの椅子からしてカワイイ!緑がいっぱい花いっぱいの南国で育つと、色彩感覚も豊かになりそうな気がしました。

画像

●ひるね

芝生の上でゴロンと寝ている人も…(ホームレスではありません)。

あんまり外国人観光客が行かないような動物園に行ってよかったのは、フツーの人たちのフツーの休日の楽しみ方が垣間見えたってことでしょうか。動物見てる人間の顔って、どの国でもあまり変わらないみたいです。

旭山動物園のように「見せ方」に先進的な工夫があるようにも見えませんでしたが、なんかこの「がんばってなさ」が、とてもなつかしく、日本のテーマパークが忘れてしまったものがここにあるような気がしました。外国の都会へ行ったら、動物園に行ってみるのもいいんじゃないでしょうか?HIROBA探しはまだやりのこした宿題ということで…。

(by okkun)

コメント

  1. こぼら より:

    動物園というより、動物もいる公園ってふうにみえますね。豊かな緑に、園の歴史を感じます。それぞれの休日を楽しむ「人々」も展示してるのかな?

  2. okkun より:

    もともと王室の「庭」であったという出自がそう感じさせるのでしょう。「公園みたいな動物園」と言うより、「公園に動物を連れてきた」と言ったほうがあたってるかも?東隣は国王の宮殿、西隣は国会議事堂ですから言ってみれば永田町に動物園があるようなもんです。そういう一等地を庶民の憩いの場にするというあたり、タイ王室が長く続いている秘訣が伺えるような気がします。
    緑地公園と動物園と遊園地が機能分化していないわけですが、これがなんだかイイカンジなのです。千里万博公園の将来を考える時もヒントになるんじゃないかと思いました。
    ちなみに国立博物館も行ってみましたが定休日でした!残念!

タイトルとURLをコピーしました