誰にでも楽しめるユニバーサル・ミュージアムとはどんなものか?を探究する実験展示「さわるー五感の挑戦」もいよいよ最後の週となりました。
昨日(10/3日(金))の午前中、「縄文土器に挑む」土器づくりのワークショップがすいはくの講座室でおこなわれました。
これはこの展示のアドバイザーの広瀬先生のよびかけによって、滋賀県立陶芸の森のプロジェクト、「世界に一つの宝物づくり」の協力をうけ、視覚障害者が、縄文土器をさわり考え、造る試みでした。土器つくり教室や、視覚障害者が粘土をつかって造形する試みは、しばしば行われているようですが、この二つを合わせたものは珍しく、とてもチャレンジングだったようです。
はじめに、わたしが縄文土器の模様(ヘビが多い)の特徴や、かたちの不思議さ(口縁部が平らでなく凸凹して波打ってるのが多い)についてのべました。
次に陶芸家の宮本ルリ子さんが作り方のポイントを説明し、そのあとすぐ製作うつりました。アテンダントの人も加わり、活気にあふれた作業風景となりました。オブザーバーとしてやってきた安芸早穂子さんが、視覚障害者の手業は子どもに通じるところが多いが、さらにそれをはるかに超えていて、そのダイナミックな手の動きに心うたれたと言っていました。みんな楽しそうだったのが印象的でした。
触るって大切なことなんですねー。土器は干して乾かし、焼き上げまで約一ヶ月かかるそうです。できあがりがたのしみです。
(カンチョー、写真はきょうちゃん)
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