紫金山にアベマキ(Quercus baliabilis)が多いのが気になっていました。この辺の二次林なら、コナラやクヌギのだろうにと。アベマキの皮はぶ厚く、ふっくらしていて、触るとよく分かります。皮を押してみるのが、外見がそっくりのクヌギと見分ける方法の1つだそうです。
かつて、ビール瓶の王冠の裏には薄コルク片がはってありましたね。もとは欧米のコルクガシが使われていたのですが、第二次大戦で輸入が止まったので、代用にアベマキ(コルククヌギともよばれる)が、昭和30年まで使われていたそうです。
現在、アサヒビールは広島県庄原市の赤松山に、アベマキの「アサヒの森」を持っています。企業林というのはめずらしいのですが、今はCO2削減や用材利用のための環境をまもる森として管理されています。
アサヒビール本社のある吹田の森にはアベマキが多いのも、そのあたりに原因がありそうです、会社が奨励したとか、カンのいい人が先読みして植えたとか、そのあたりの事情をご存じの方はいないでしょうか。夏の自然・環境展にもかかわる、おもしろい話題になりそうですね。
(カンチョー、写真提供:すいた市民環境会議)
コメント
ほんなら、コッチン遊びもしたいなぁ。
今の、「王冠栓」はPP。
-遊ばれへん-
コルクは、掲示板のコルクボードを買ってきて、ポンチでくりぬき。
アベマキは、ガキ大将で・・・調達?。
親指と薬指が、「お久しぶり」 と 言いだしました。
アベマキが吹田に多いのは、アサヒビールとは関係ないと思います。
アベマキが吹田だけでなく、北摂や関西に多いと思います。クヌギは関東です。
分布域が違います。
吹田でのクヌギは、植栽されたものがほとんどです。
里山風景を作りたいと考えた公園当局が購入するのに
クヌギしか掲載されていないと聞きました。アベマキは商品になっていないようです。
池田炭というお茶でつかう炭は、このあたり(能勢とか川西など北摂)の特産品ですよね。材料はクヌギ。似ているけどアベマキでは一級品にはならない。なので、炭のためにクヌギの人工林(里山)が再生産されてきたと聞いていますが・・・自然植生ではアベマキかもしれないけれど、歴史的景観を考えればクヌギもありじゃないかな~?