梅棹忠夫写真展のためのチラシの編集がようやくおわり、昨日第一校をだしました。3月上旬の配布を目指しています。
当初は梅棹資料室にあるファイルから、これというものを借り受け、すいはく資料と市民からの写真を組み合わせれば、比較的簡単にできるだろうと考えていました。しかし、これがアマかった、途中であきらめかけたほどです。
写真にはいろいろな問題が絡んできます。肖像権、撮影者の著作権、出版物に掲載されている場合は許可と使用料があります。
肖像権については本人の合意があればいいはずですが、集合写真の場合は大変です。(新聞やテレビはどうなっているのでしょうか?そういえばフィールド調査のとき撮影料をよこせといわれおどろいた経験がありましたが、いま思えば、あれは先進的だった。)
撮影者には当然料金をはらうべきでしょうが、誰であるかがわからないことも多い(それを発掘するのは、なかなかおもしろい作業でしたが。専門家でも、梅棹さんのためなら喜んでという人もいました)。
出版社関係。これを正式に進めるとたいへん費用がかかります。(ある会社では展示、印刷、その他について、サイズ別に計算すると1点で10万円をこえ、あきらめたもののもありました。これが文章ならば、引用を明示するだけでいいのに・・・)
最近では、デジカメ、ケータイの普及によって、その数は爆発的に増え、しかもネット上を飛び交っています。写真の持つ記録性とプライバシーどう扱いわけていくか、考えなければならない問題はいっぱいありそうです。
(カンチョー)
コメント
> 新聞やテレビはどうなっているのでしょうか?
報道に関しては、公共の場であれば(人に見られることを前提にしてそこにいるわけなので)肖像権は主張できない…ということのようです。ただしトラブルになるのを避けるため、自主的にモザイクをかけたりしてることが多いようですね。商用への利用は別の判断になりますが「博物館の展示」は公益性はあるけれど…どうなのか。また「特定の集まりで撮った写真」は公共の場ではないわけなので、配慮が必要ということになりますね。基本は誰かに不快な思いをさせなければいいのだと思うのですが…