夏の自然展に向けての市民委員会が活発に動いて、展示、イベント、講演会・シンポジウムの大枠がようやく浮かび上がってきました。基本コンセプトは「吹田の自然の現状と未来の姿を描き出す」。今回は自然に止まらず環境問題もとりあげ、より総合的、今日的なものにしたい。市民参加型、体験を重視して子どもたちにもわかる楽しい企画であることを目指しています。
博物館のスペース利用については、千里NT展以来、市民の要望もあって大きくかわってきています。今夏の特別展の開催に当たって、博物館施設をどう有効利用すればよいかを考えてみました(まだ、私のつぶやきのレベルですが)。
1)特別展示室
昨年はセミの抜け殻集め(奥のカベ)と中央部の山田大地図によって、大変活気が出ました(おもえば、NT展ではミゼットとホクサンバスオールが人気を博しましたね)。今回は中央部にヒメボタルのジオラマとかソーラーカーの実物を置くなど、さらに「体験型=さわれる」にすすむ案が出ています。また、両側のガラスケースは前回、動物の骨と絵図、地図を展示しましたが、今1つ隔靴掻痒の感が残ったので、写真、絵、グラフなど平面的な資料がおおいときは思い切って、ケースをパネルでふさぐ案も出ています。
2)ロビー
通常は中央にウマのレプリカとビール樽が鎮座してますが、特別展のときは撤去されることがおおくなりました。西村公朝展の時は彫像が、万博展では段ボールの太陽の塔、その足下にこどもたちの作品が、昨年は段ボールの大木、武者鎧もおかれました。天井からは万国旗、紗、をつり下げたこともあります。今回は、未来交通システムの模型、エコキャップやペットボトルの山(集積)、(昨年のセミに変わるような)市民による吹田の生き物の写真などをおき、天井からは買い物袋をつり下げるアイデアが出ています。事実上の玄関口ですから、テーマが一目でわかるような目立つ演示が必要でしょう。
ロビーにはほとんど活用されてい閲覧室とビデオ室があります。閲覧室には地方史、地誌、考古学書など古い資料がならべられていますが、それにかわって自然・環境の本、子どもの絵本、市民団体の活動報告などをそろえたい。ビデオ室では、期間中おこなわれる、講演、シンポジウム、イベントの記録が上映できるといいのではないでしょうか。
3)常設展示室
今回は常設展示場にまで広がらないでしょうが、事情によっては、展示の一部が拡張される可能性もあるでしょう。本年の「むかしのくらしと学校」展では、団体でやってくる小学生のために、コメつくりと弥生時代の衣食の「出店」をひらきました。開館以来10年以上かわっていない常設展を更新する刺激になればいいと考えています。
4)講座室
見るだけの展示を補足するために講演やシンポジウムを行う場所です。しかし、最近では「上からのおしつけ」企画だけではなく、市長も加わる市民フォーラム、音楽、舞踊、演劇、紙芝居、モノつくりの体験、など、講座室はまことに多様な活動の場となってきました。お説拝聴型から参加型への転換と言えるでしょう。統計でみると、講座室を主体とする行事の参加者は展示観覧者の数をうわまわるようになっています。今夏も、たくさんの講座やイベントのアイデアがよせられて、整理に大変なほどです。
5)新しい展開
博物館の屋上はこれまで閉鎖していましたが、吹田市眺望のために解放してはどうか。
夏休みに、夜間開館ができないか
という要望が委員会から出ています。管理と事務的手続きに問題があるのですが、できれば実現したいものです。
(つづく)
*続きは博物館の周辺施設利用について
(カンチョー)
コメント
ニュータウン展のときも万博展のときも屋上までは使わなかったな…でもぜひ!使いたおしてみたいですね。目の高さが変わるだけで、発想ってすごく変わると思うし、できたら広場で寂しそうなリオちゃんを塔の上につけたい!(→URLに空想画像あり)千里中央の「コラボ」では「屋上をどう使うか?」ってことが市民協働のひとつのテーマになってますよ。