ペルーの竹

世界の竹の分布地図をみると、南米にも集中しているところがあることがわかります。そこで、南米について、みんぱくの関雄二先生に聞きに行きました。

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ペルーには、カーニャ・グァヤキルと呼ばれるタケがあります。これはGuadua angustifoliaという種で、径15センチ、高さは10メートル以上にも達します。(写真:『週刊朝日百科 植物の世界』121:11-27 1996より)

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漁などにつかう伝統的な葦舟は、この竹を二つ割りしたものを使っています。この舟をかたどった土器が、約1500年前の遺跡から出土しているのですが、それをみると、その頃から櫂は竹製だった可能性があるそうです。
(以下、写真はすべて関先生撮影)

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太くて丈夫なので、屋根の梁など建材としてもよく利用されています。

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ペルー北海岸のワカ・デ・ラ・ルナ遺跡では、この竹をつかって遺跡保護のための覆い屋が作られています。

成長が早くて、比較的安価に入手できる、軽い、加工が簡単、しかもある程度の強度がある・・・そんなタケの性質がよくいかされているところは、日本と同じだと思いました。 (こぼら)

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