シンポジウム 災害と博物館

8月7日午後2時からは吹田市立博物館と日本ミュージアム・マネージメント(JMMA)学会近畿支部とが主催するシンポジウム「災害と博物館-災害時に博物館ができること-」がありました。

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国立民族学博物館准教授の林勲男さんはみんぱくの取組みとして文化財レスキュー事業に参加し、これに基づく有形・無形文化の再生支援や被災市町村の関係資料や記録のリスト作成を紹介しました。

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近大姫路大学講師で歴史資料ネットワーク副代表の松下正和さんは歴史資料ネットワークの活動内容や過去の実績紹介をしたあと今回の東北地方での活動やネットワークの支援を紹介しました。今回は海水につかった文書というはじめての体験がありました。単に海水だけではなくヘドロがまじっていてたいへんなのです。

ひきつづきJMMA近畿支部長・全日本博物館学会役員の井上敏さんの司会でシンポジウムです。

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シンポジウムでは、災害時にはどうしても人命救助が最優先の中、水につかった資料も一刻も早く救出する必要があるので、いかにして現地に早く入れるように理解を得るのかなどを話しあいました。たんに文書のみの救済ではなく、民俗資料などの救済の技術にはおおくの活動主体との連携が不可欠だし、その前に「どんなものがどこにあるのか」といった地域の資料のリスト化をしていかないといけない。などなどを話しあいました。

(おーぼら)

おしらせ
9月11日(日)午後1時半~3時半に講座室で2004年10月20~21日の台風23号(豊岡市の由良川堤防でバスが水没して乗員乗客37人がバスの屋根で一夜をすごした水害)による被災地からの水濡れ資料(古文書・図書・写真)の吸水乾燥ワークショップがあります。講師は本日講演なさった歴史資料ネットワーク副代表の松下正和さんです。
2010/11/06にも博物館でワークショップをしました。

夏季特別展プログラムはこちらから

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