館長ノート

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サンフランシスコ万国博覧会記念

物置を整理していたら1915年サンフランシスコ万国博覧会のおみやげ用「壁飾り布(?)」がでてきました。1975年ころ、カリフォルニアのデイビスという小さな大学町で、ガレージセールで安く買った覚えがあります。この万博はパナマ運河開通と太平洋発...
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これが日本の家族だ! :カンチョー講演ふろく

秦の始皇帝が憧れた蓬莱、マルコポーロの黄金の国、東アジアの東端にあるジパングにはどんな人がいるのか。世界中の人が興味を持ったトピックでした。幕末から明治にやって来たシーボルトをはじめとした形質人類学者がその形質を調べ発表しています。ベルツは...
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地球の将来 :2010年という通過点–2007年コスモス国際賞受賞者G.メイス博士

私たちの住む自然環境が恐るべき状況になっていることを具体的に告発したのは、1962年のL.カーソンの『沈黙の春』だった。目先の利益を追う産業界は大反発したが、学者や市民は21世紀の資源枯渇や環境の悪化を真剣に考えるようになった。その10年後...
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土器を掘らない考古学:植物考古学シンポジウム@総合地球環境学研究所(その1)

ヘンなシンポジウムだった。縄文時代をはじめ、中近東の肥沃な三角地帯、インド、中国、東南アジアの古代文明の話が中心なのに、土器や石器の絵がほとんど出てこない。出てくるのは、コメ、ムギ、ヒエ、イモ、メロン、そのDNA配列表。 人がつくったものが...
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先史時代の人口を考える

1976年に縄文人口を計算して発表。考古学者からは「人口なんてどうやって掘る?」といわれて、くろうしました。要点を言えば、対案がでなかった。縄文の人口動態は、最盛期中期に26万、1万年の時間内で変化が見られるということです。(上図: 小山修...
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わたしと万博(28)…万博アパシー(カンチョーのトラウマ)

『'07 EXPO '70』を開催する吹田市立博物館の当事者であるはずの「カンチョー」、 (ヨーロッパからはあんなにマメにメールを出すのに)なぜか大阪万博については、口が重い・・・ というわけで、こぼらの突撃インタビューと相成りました。 -...
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マクワウリ :あやしい栽培植物たち(その4)

丹波・篠山のまちを歩いていたら八百屋にマクワウリがならんでいた。 入道雲が立ち上がるあつい夏の日、井戸水で冷やしてたべた、濃い黄色のヤツ。なんともたよりない甘さで、今はメロンにとってかわられ、冷やすのも電気冷蔵庫。 しかし、なつかしくてつい...
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閑さや岩にしみいる蝉の声

日本人はセミの声を心象風景のなかに受け入れている。しかし、外国では(確かアメリカだったとおもうが)騒音としか考えられていない、という記事をどこかで読んだおぼえがあり、そうなのかと思っていた。 ゴッホの跡を訪ねてアルルに行ったとき、ほうぼうで...
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アルルのカフェ: ゴッホ

ユーレール・パスの期間がまだあまっていたので南仏に行くことにした。TGV(新幹線)ができたのでパリからアビニオンへ2時間半でいける。 ここは明るく、空気が乾いて暑く、照りつける日射しがきつい。パリのよどんだ気候の下で鬱病になってしまったゴッ...
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ウィーン万博と観覧車

濃い緑の枝を広げたマロニエの街路樹の向こうにがっしりした鉄の構造物が頭をのぞかせている。あれはウィン万博の時にイギリスの建築家がつくった、そしてあの傑作映画『第三の男』の舞台となった、と市内観光のツアーガイドが説明している。あの映画といえば...